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櫻井寛著(東京書籍)
櫻井寛著(東京書籍)
櫻井寛著(東京書籍)
櫻井寛著(東京書籍)

著者の櫻井寛さんについて、あの宮脇俊三さんが各本の冒頭で以下のようなことを書いています。
この本を説明するための的確な文章になっているのでまずそれを紹介したいと思います。
『櫻井さんとは幾度も鉄道旅行をともにし、その精力的取材ぶりに感心した。が、私が言いたいのは、それでなく、「写真に気品がある」ということだ。どの分野に限らず、すぐれた仕事には題材の清潔・不潔にかかわらず、気品がある。その有無が一級品か否かの境目だろうと、私は信じている。
櫻井さんが写し出すのは、列車、駅、鉄道員、乗客であり、背後に広がる風景・風土であるが、そこには物語性がある。「作家になりたいと思った時期がある」と述懐する文学的素養に裏づけられているのだろう。それは添えられた文章からもうかがえる。
すぐれた写真家による日本の四季折々の絶景と文章を、手にとって楽しみたい。』

この4冊の本で日本の鉄道の有名な絶景路線はほぼ網羅していると思いますが、文章による説明だけでなく、写真家である著者が感動をそのまま写し出したような写真がとても良いです。天気の良い後日に自分が乗った列車を離れた場所から絶景風景と重ねて撮ったりしているのもさすがのプロの仕事だと感心しました。

櫻井寛さんは駅弁愛好家らしくて、沿線の駅で売られている駅弁をたくさん食べます。そしてそれらをたくさんのカラー写真で紹介していて、それもこの本を楽しい本にしている理由の一つです。この4冊でたぶん100ケ以上の駅弁の写真が載せられていると思います。
また、通学・下校途中の女子高生や各列車の女性乗務員にも、とてもこだわって写真を撮らせてもらっていますが、その写真は人を映しているのに、なぜかその地方の雰囲気が伝わってくるのが不思議です。

取り上げている鉄道路線を以下に示します。複数の路線を乗り継いでいるものは櫻井寛さんが個人的に命名していますが、そこがどこなのかはわかると思います。

「春」
内房線、磐越西線、会津鉄道、近鉄吉野線、大糸線、山形新幹線(奥羽本線)、富山地方鉄道、黒部峡谷鉄道、立山黒部アルペンルート、中央山岳縦貫線

「夏」
富良野線、根室本線(花咲線)、箱根登山鉄道、小梅線、江ノ電、三陸鉄道、瀬戸大橋線、土讃線、指宿枕崎線、南紀一周黒潮線

「秋」
陸羽東線西線、只見線、伊豆ロムーニ鉄道(修善寺・虹の郷)、高山本線、のと鉄道、嵯峨野観光鉄道、豊肥本線、肥薩線、山陰本線

「冬」
宗谷本線、釧網本線、函館本線、函館市電、青函航路、津軽線・海峡線、日本海縦貫線など

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