image_pdfimage_print
野田隆著(平凡社新書)

「乗り鉄」派である著者の野田隆さんが、アイデアに溢れた乗り鉄旅を紹介している本です。
ただ乗るだけでなく、目的と思惑を持って旅をすると、面白い鉄道旅になることを教えてくれます。
僕が実行してみたいと思ったものを書きます。

最初は、豊橋から姫路まで私鉄だけで行ってみるという旅です。
豊橋から名古屋まで名鉄で行き、その後は近鉄で大阪の難波までいきます。次は阪神なんば線で尼崎へ、そこから阪神本線に乗り換えて西宮へ、ここで山陽姫路行きに乗り換えて(クロスシートの山陽電鉄の車両に乗るため)阪神本線の終着駅の元町を通り過ぎてそのまま阪神神戸高速線に乗り継ぐ形で終点の西台まで行きます。ここからは山陽電鉄になり終着駅の山陽姫路に到着します。
近鉄の名古屋ー難波間は、途中で三重県の布引山地を通るため、東海道本線とは違う景観の車窓を見ることができるでしょう。また、山陽電鉄の車窓も、JR山陽本線との趣きの違いを感じることができるかもしれません。

次は、三河湾の電車とフェリーを組み合わせた旅です。
名鉄名古屋駅からスタートします。名鉄河和線で終点の河和まで行き、駅から徒歩7分で河和港へ到着します。ここから、フェリーで渥美半島の伊良湖岬へ海上を渡り、豊橋鉄道の三河田原駅までバスで移動します。豊橋鉄道に乗って終着駅の新豊橋へいきます。この駅はJRの豊橋駅と隣接しているため家路への乗り換えが楽です。
フェリーの乗船時間は約1時間です。途中の日間賀島は20分篠島は30分で河和港から行けます。時間に余裕があれば、日間賀島か篠島の旅館や民宿に泊まって、三河湾の海鮮料理を楽しむのも楽しいと思いました。
この辺りは三河湾国定公園になっている景観のいい所なので、通り過ぎるだけの旅ではもったいないかもしれません。
インターネットで調べたら、名鉄から名鉄電車とフェリーと旅館の宿泊がセットになった旅行セットを販売しているようなので、これを利用すればリーズナブルに快適な旅ができそうです。

次は、北東北の3セクを乗りまくる、ぐるり旅です。第3セクター鉄道を中心にした旅というのが興味深いです。
青森から第3セクター青い森鉄道に乗り、野辺地、八戸を経て終点のの目時駅まで行きます。この後、これも第3セクターのIGRいわて銀河鉄道に乗り換えて盛岡まで行き、JRの田沢湖線に乗り換えて角館まで行きます。そしてまた第3セクターの秋田内陸縦貫鉄道に乗って終点の鷹巣まで行き、ここから奥羽本線で新青森に戻るという旅です。北東北らしい沿線風景や、ローカル線ならではの車窓が同時に楽しめるように思います。初夏の新緑や秋の紅葉が待っているかもしれません。
鉄道地図を見ると鷹巣から奥羽本線に乗った後に大館から花輪線に乗り、終点の好摩駅まで行き、盛岡に戻るというのも面白そうです。花輪線は十和田八幡平四季彩ラインという、とても魅力的な別名を持っていて気になります。また最近人気の五能線もすぐ近くを走っているので、数日かけてこの辺りの鉄道を乗りまくるのも、趣向の一つではないかなと思いました。

この他に30種類ほどのひと工夫した鉄道旅が紹介されています。読む人の興味次第で、いろいろと面白く読める本だと思いました。

お問い合わせフォーム