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女流阿房列車(新潮文庫)
酒井順子著(新潮文庫)

この本は著者の酒井順子さんがいろいろな「乗り鉄」に挑戦した奮闘記です。
それは、「東京の地下鉄全線完乗」「鈍行列車に1日中乗って横浜から熊本県の八代まで行く」「こだま号で新幹線各駅停車 東京から博多まで」など長時間電車に乗るチャレンジ旅ばかりでした。
「乗り鉄」気分のない人にはバカバカしい話ですが、僕は「乗り鉄」愛好者なので、自分もやってみたいと思いました。

また、「東海道五十三乗りつぎ」という旅では、日本橋から京都の三条大橋までいろいろな鉄道路線や乗り物に乗り継いで行くという旅をしました。この話の中で僕は今まで知らなかった乗り物を二つ知りました。
一つめは、名古屋「ガイドウェイバス」です。これはバスが専用の高架軌道を走り、その後は普通に道路を走るそうです。
二つめは、名古屋中部国際空港から四日市へ行く高速船が出ていることでした。(調べたら、現在では四日市ではなく三重県の津市へ運行しているようです)

巻末には鉄道関係の著作をいくつか書いている政治学者の原武史さんとの対談が書かれていました。その中で原さんが、「山陽本線の神戸から門司まで二日間の旅が、時刻表に縛られない旅ができて良かった」というようなことを語っていますが、僕も同感です。ローカル線の珍しい車窓も魅力ではありますが、あんまり一日の本数が少ないと、待ち時間や乗り遅れの心配に疲れる旅になります。山陽本線はローカル線感も少しありながら本数も多いし、海岸線の車窓もきれいな楽しい路線だと思います。

時間に余裕があれば、こんな面白い鉄道旅ができることを教えてくれる楽しい本でした。

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