image_pdfimage_print

平成30年に復元された、名古屋城本丸御殿は室内の装飾が素晴らしいという評判です。
複製ですが、江戸時代の絵師や職人が作ったものと同じ美術品や工芸品をよく見たいと思います。

東門で入場チケットを買って城内に入りました。
内堀を橋で渡り、表二之門を通るとすぐに本丸御殿が建っていました。

表二之門

名古屋城の内堀はさすがにかなり深かったです。家康公が豊臣勢の反撃に備えて築城したので、当然このようになるのだろうなと思いました。

内堀
本丸御殿

本丸御殿の屋根の下の装飾が豪華でした。飾り金具蒔絵の組み合わせに見えました。

屋根の下の装飾

本丸御殿の見学の入口はこの正面からではなく、横からでした。
そして、一度に入場できる人数を調整しながらなので、順番待ちをしなくてはいけませんでした。

そのため、まず先に天守閣を見に行きました。やっぱりとても大きくて、最上部の金のしゃちほこがまぶしいです。
屋根の材質は全体の重さを軽くするために銅板で作られているので、色が緑色に変色していると記憶しています。
石垣は野面積みの布積みで、角は強度の高い算木積みにしているように見えました。算木積みは1605年前後に用いられた積み方のようなので年代的には合いそうです。

天守閣

つながっている、小天守閣も味わいがありました。こちらの屋根は瓦だと思います。

小天守閣(左側)

いよいよ本丸御殿に入りました。午前中だったこともあって、ほとんど待たずに入れました。

中に入ると虎と豹のふすま絵が、単独で入口に出されて飾られていました。迫力のある絵でした。
玄関という部屋の中には同じように虎や豹の障壁画がありました。
江戸時代の絵師たちは実物を見ていないのに、これほどの絵を描けるのは驚きでした。

虎と豹の襖絵

玄関の部屋の奥は表書院というエリアでした。
今度は落ち着いた印象の花鳥図のふすまを見ることができました。

表書院

部屋の境目の欄間は美しい組子でした。

美しい組子

廊下の柱に取り付けられた飾りも、を使っていました。
触れないので材質が何なのかは、わかりませんでした。

柱に取り付けられた金を使った飾り

廊下なのに天井も、飾り金具が付いていました。

天井にたくさんの飾り金具

廊下には極彩色の彫刻が施された欄間もありました。ここから先が上洛殿というエリアになると思います。
パンフレットを見ると上洛殿は3代将軍家光公の上洛に合わせて増築された建物だそうです。
家光公は日光東照宮を豪華に改築工事していることで有名なので、やはりこの時の増築も同じような方針で造られたかもしれません。

廊下の欄間
花鳥の彫刻が美しいです

上洛殿の部屋の中には、鶴の彫刻の欄間がありました。

鶴の彫刻の欄間
見事な鶴の彫刻です

この扉をふすまと言っていいのかわかりませんが、取っ手銀をつかった飾りになっていました。
材質はわかりませんが、金属に見えました。とても豪華です。

銀の取っ手

写真が遠くて申し訳ないですが、天井は小さく四角に区切られていて、それぞれに違う絵が書かれていました。
装飾でやれることは全てやっているという感じがしました。
絵師や職人も後世に残る作品として、力の限りを出して作った最上のものだと思いました。

天井の絵

ここの扉には飾り金具がふんだんに使われていて、黒のピカピカの漆の上で輝いていました。 そして、複雑な模様が使われている技術の高さを現していました。

たくさんの飾り金具の扉

廊下の外向きの欄間は、とても精巧な組子で作られていました。
直線を使ったデザインではなく、よく見ると曲線で作られていることに驚きました。
どのようにして作るのか、素人には全くわかりません。

廊下の外向きの欄間
曲線模様で作られた組子

家康公が造り、家光公が増築した御殿は、やはりかなり豪華だと思いました。当時の最高峰の絵描きや職人が集められて造ったことがわかるようでした。
この御殿の建築で培われた技術が、名古屋を中心とした東海地方の祭りに登場する、彫刻や飾り金具で装飾された山車に反映しているかもしれないと思いました。。

京都の二条城に行って、どんなところが違うのか見比べてみたくなりました。

お問い合わせフォーム