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この日は酒田市の散策した後に鶴岡市に戻り翌日の移動に備えます。

酒田市散策

酒田市は江戸時代に北前船西廻り航路で発展して、東北随一の商業都市になったそうです。
そのため、見る所がとても多かったです。

最初に山居倉庫に行きました。明治26年に旧庄内藩主酒井家によって作られた米倉です。今も使われているそうです。
僕はこれ程立派な木造の倉は、今までおそらく見たことが無いと思いました。

山居倉庫

倉庫の裏側にはケヤキ並木があって朝日に照らされて、きれいでした。

山居倉庫のケヤキ並木

次に山居倉庫の近くのバス停からバスに乗り、高台にあって景観が美しいという出羽遊心館に行きました。バスは途中で最上川を渡る出羽大橋を通りました。
出羽遊心館は庭がとても整備されていました。そして、最上川越しに鳥海山を見ることができました。

出羽遊心館の庭
出羽遊心館から見た鳥海山

出羽遊心館の隣にある酒田市美術館も前庭が整備されていました。

酒田市美術館

バスで酒田駅に戻り、駅構内にある観光案内所レンタル自転車を借りました。料金は無料でした。酒田市が観光に力を入れていることがよくわかりました。

酒田駅観光案内所

さっそく、自転車に乗って商店街の近くにある、浄福寺の唐門に行きました。
総ケヤキ造りのとても立派な門でした。

浄福寺の唐門

次に自転車で商店街の先にある日和山公園に行きました。この公園も高台にありました。
奥の細道の旅で酒田に来た松尾芭蕉の銅像がありました。

酒田市の繫華街
松尾芭蕉の銅像

明治28年に建てられた洋式灯台がありました。木造六角灯台としては日本最古級だと観光パンフレットに書いてありました。。

木造六角灯台

この公園の中にはたくさんの文学碑が建てられていました。29基あるそうです。
松尾芭蕉の面影を偲んで、多く文学者が訪れたことをうかがわせます。

齋藤茂吉の歌碑

また、北前船の西廻り航路を開いた川村瑞賢の銅像と、千石船の二分の一スケールの模型もありました。

二分の一スケールの千石船

この公園から酒田港が見下ろすことが出来ました。

酒田港

次に日和山公園の坂を下って酒田港に行きました。
酒田港は海から最上川を少し上った所にあって、海に面した普通の港ではありませんでした。
魚介類の店や食堂の入ったみなと市場さかた海鮮市場がありました。ここで、昼食を取ることを考えましたが、混んでいたのでやめました。

みなと市場

僕はさかた海洋市場の隣にある酒田海洋センターに行ってみました。珍しい構造の酒田港のことが少しわかるかもしれないと思ったからです。

海洋センター

僕が気になったのは酒田港が最上川の真ん中に堤防を作って成り立っていることでした。
市街地側の岸辺に酒田港があって、真ん中に堤防があり、その向こうにまた最上川が流れているのです。(三つ前の写真を参照してください)
海洋センターの中を一回りした後に係員の人に聞いてみたところ、この堤防は背割り堤といって大正時代に造られたと教えてくれました。そして、酒田港側の川は年に数回、溜まった土砂を取り除いて深さを維持しているとのことでした。

昼食を食べるために市街地に自転車で戻り、「満月」というラーメン店に行きました。持参したるるぶで紹介されていた店です。
12時30分過ぎに店に入ったら、とても混んでいました。
ワンタンメンが一番人気らしいので、ギョウザといっしょに注文しました。
10分くらい待って、食べることができました。

満月
ワンタンメン

まずスープを飲んでみました。煮干しと鶏ガラで作っているというスープは、めちゃめちゃ美味しかったです。
薄い皮のワンタンは味がしっかり付いていて、こちらもたいへんに美味しかったです。自家製の麺は少しコシがあってこれも良かったです。チャーシューも3枚くらいのっていました。
全体的に大満足したラーメンでした。今年食べたラーメンの中では第1位だと思いました。
一緒に頼んだギョウザは中の野菜が微妙に甘くて、こちらも美味しかったです。
とても良い昼食になりました。

次に行く前に市役所のロビーで涼みながら少し休憩しました。そこにあったテレビにNHKニュースが映し出されていて、新潟放送局のニュースを放送していました。
アナウンサーが「気温の上昇に伴い水田の水温が上がないように、水の入れ替えをして下さい」と言っているのを聞いて、米どころらしいと思いました。

昼食の後、市役所の向かいにある旧鐙屋(きゅうあぶみや)に行きました。
江戸時代に廻船問屋として栄えた家です。

旧鐙屋

庭にとても趣きがありました。

旧鐙屋の庭

鶴岡市の風間家のように石置杉皮葺屋根になっていて、模型が置いてありました。
やはりこの様な工法は冬の風や雪対策なのだろうかと思いました。

屋根を説明する模型

外と接している塀がとても立派でした。

旧鐙屋の塀

次に自転車で3分くらいの本間家旧本邸に行きました。同じ通りにありました。

本間家旧本邸

こちらの家も北前船で財を成したそうです。
玄関前の松に威厳がありました。

玄関と松

こちらも庭がきれいでした。

本間家旧本邸の庭

次に山王くらぶという明治28年に造られた酒田を代表する料亭に行って外観を見ました。
料亭らしさがよく出ている建物でした。

次は本間美術館に行きました。

本間美術館

この日は展示品の入れ替えで入館はできませんでした。この美術館には絵画、陶芸品など江戸時代の有名な人の作品や、中国の古代からの歴史的に貴重な物が保管されているようです。

美術館の奥にある鶴舞園(かくぶえん)と清遠閣(せいえんかく)に行きました。
清遠閣の庭である鶴舞園を通って清遠閣に行くようになってました。鶴舞園は名庭園を思わせるスケールの大きさと美しさがありました。観光パンフレットによると国指定名勝庭園に指定されているようです。

清遠閣は1813年に本間家が冬の失業対策事業として造った別荘とのことでした。。
江戸時代は庄内藩主のお休み処、明治以降は皇族などを接待する迎賓館的な役割をしてきたそうです。
玄関から入るようになってました。

清遠閣の玄関

建物の中に入ると、木の材料がとても良いものを使っていることは、素人の僕にもわかりました。
ガラスケースに入れて美術品がたくさん展示されていました。円山応挙伊藤若冲などの現在でもたいへん人気のある絵師の作品もありました。
そして、もっと驚いたのは13世紀頃に中国で作られたという、天目茶碗が展示してあったことでした。
僕はテレビの美術番組では見たことはありましたが、本物を見たのは初めてでした。800年くらい昔のものなのに、とてもきれいなつやがあってたいへんに美しかったです。

この清遠閣の中から見る鶴舞園も素晴らしかったです。

清遠閣から見た鶴舞園

帰りも庭の中を通っていきます。庭から見る清遠閣のたたずまいは何とも言えない美しさがありました。

鶴舞園から見た清遠閣

午後の遅い時間になってきましたが、自転車で北港緑地展望台に行きました。少し離れているので、40分くらいかかってしまいました。酒田海洋センター背割り堤の話を聞いた時に、実は最上川の河口の沖合に沖堤防(離岸堤)というものがあると話を聞いて、見に行ってみようと思ったのです。

北港緑地展望台

閉館時間(夕方5時)が迫ってましたが何とか間に合いました。
沖堤防というのは、海の少し沖に一本だけ堤防を長く伸ばして建設したものです。

海の中に長く延びている沖堤防

現在、2本の沖堤防があって、長さは3.8km1.3Kmということでした。
とにかく、海の沖に堤防がずっと伸びているのを見たのは初めてでした。
防波堤として建設したようです。

自転車で酒田駅に戻った時は5時30分頃でした。朝、自転車を観光案内所で借りる時に、案内所の人が「5時過ぎたら自転車のカギはポストに入れておいてくれればいいです。」と言っていたので、言われた通りポストに返しました。

明朝のスタートが楽にできるように、この日のうちに酒田から鶴岡に移動することにしました。510円の切符を買って19時7分発の鼠ヶ関行きに乗ることになりました。これは山形駅から鶴岡駅に行った時に余目駅で乗り換えたのと同じ電車です。
この電車に乗るのに酒田駅で1時間くらい待合室で待ちましたが、酒田駅の待合室はガラス越しではありましたが日本庭園の枯山水のような庭を見れるようになっていて、酒田駅はサービス面で頑張っていると思いました。
しかし、夕方にもかかわらず、19時7分の前の電車は17時22分だったので、この本数の少なさが駅の庭園サービスの理由かもしれません。

酒田駅待合室の庭園

酒田市を散策して驚いたこと

酒田市内をいろいろ訪ねて驚いた事があります。それは、それぞれの場所の受付や、案内してくれる女性達がみんな普通に標準語を話していることです。アクセントにも東北らしさはありませんでした。北港緑地展望台の近くで道を聞いた初老のグループの話は、さすがに方言が強くてよく聞き取れなかったですが、他ではみんな無理のない標準語でした。
ラーメンを食べた満月の人達も全員が標準語でした。振り返れば、鶴岡もそうでした。
言葉は選べてもアクセントはむつかしいと思うのですが、アクセントも自然な標準語でした。
もう、若い人はみんな標準語だけを使うようになったのでしょうか。
そのため、東北を旅している感があまり無かったです。時代は変わったのだと思いました。

羽越本線(酒田駅⇒鶴岡駅)

定刻通り19時7分に酒田駅を出発して、鶴岡駅に19時41分に到着しました。
この日はここまでです。

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