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概要

1978年1月 資生堂の春のキャンペーンソングとして発売されました。
作詞/尾崎亜美 作曲/尾崎亜美

この曲は尾崎亜美が自分以外の歌手に初めて提供した曲であり、アレンジも彼女が行っています。
1978年(同じ年)7月に発売した自分のアルバム「STOP MOTION]に収録もしています。

特徴

(1)歌詞 僕はこの歌詞の世界感が全体的に好きですが、特に好きなフレーズは
      「皮肉なジョーク追いかけるのは もうおしまいにしましょう」
      「グラス越しにあなたの視線 感じて心波立つ」 といった1番、2番の出だしの部分
      がとてもオシャレで特にグッときます。
(2)メロディー 
      全てが素晴らしいが特に「Bメロディー」が出色です。
      唄っている歌手が歌謡曲の人なのに、この辺りからクラッシックの歌曲を唄っている
      ような感じがするところが凄いです。
      しかも、最後の繰り返しに入ると1番、2番の時とメロディーが変わってしまうので
      す。1番、2番では下がっていくのに、最後の繰り返しでは上がっていってサビ
      を最大限に盛り上げる助走的なメロディーが奇跡的で、本当に比類なきものだと思いま
      す。


(3)アレンジ
      とてもキラキラしていて、唄っている南沙織の頭の上から、金や銀の
      紙吹雪が舞っているような感じです。
      もしくは、春先の「原宿表参道・快晴・恋人と二人」的で、恋の絶頂期にいる女性
      の、幸せと少しの不安が混ざり合った心の揺れが表現されていると思います。
      アレンジも尾崎亜美がしています。1970年代の作品とは思えない完成度の高さ
      です。特にイントロの出だし部分は秀逸だと思います。尾崎亜美はこの時代
      以降自分自身の作品は自分でアレンジするようになった思いますが、作詞作曲
      だけでなく、アレンジでもこれ程の才能があれば当然でしょう。    
      
      
      

1978年はまだまだ歌謡曲全盛の頃でしたが、この曲は時代の5歩も10歩も先に行っていた
と思います。このレベルの曲になると、消費されていく歌謡曲ではなくて、後世に残る芸術作品と言っても過言ではないと思います。

個人的な思い出

この曲がテレビからコマーシャルソングとして流れていた時、僕は高校3年でした。受験が終り
3月1日の卒業式後の1ヶ月間、みんながそうだったと思うけど、男女の友達の家に集まっては
ビールを飲んだり、タバコを吸ったり、パチンコ屋に行ったりして大人ぶって遊ぶのが楽しかったです。僕にとってはそんな季節を思い出させてくれる忘れられない歌です。
1978年は、あのキャンディーズが解散した年でもありました。この後、松田聖子が出てきて、この頃は歌謡界も世代交代に入っていったと思います。そして、南沙織も数年後に引退しました。
世の中が静かに新しい時代へと変わり始めた時代だったと思います。
繰り返しになりますが、この歌はそんな時代を先駆けていたというか、この歌だけかなり先まで行ってしまっている感じがします。そこのところは、現在になってまた聞き直してみても驚いてしまいます。これだけの歌を作れる人が、次にいつ現れるかわかりません。僕の思うには100年に一人のレベルという感じです。

(敬称は略しました)

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