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福井駅のホーム 「今庄そば」

福井駅の下りホーム(金沢方面行き)に降り立つと、駅そばの店があったので食べてみました。
店は「今庄そば」という名前で北陸本線で古くから営業していそうな感じがします。
後で知ったことですが名前の由来の今庄市は、江戸時代から福井ではそばの産地として有名な所だったようです。そのため、最初は福井駅と敦賀駅の間にある今庄駅に店はあったらしいですが、北陸本線の改良工事に伴い、より需要が見込める福井駅に移ったそうです。
今庄駅時代から数えると創業80年以上経つそうなので、かなり古い店です。

福井駅ホーム・「今庄そば」

福井駅「今庄そば」は驚きの作戦が待っている

中に入っても食券の自動販売機は無いので、品書きを見て厨房にいるおばさんに口頭で注文しました。
私は「天ぷらそば」を頼みました。汁の色が薄くて関西風に近いですが、味は昆布だしではなく、かつおだしではないかとと思いました。
そばはやや太めで特にコシは感じませんでした。上にのっている天ぷらもかき揚げ風で他とあまり
変わらないので、やや拍子抜けしながら食べ進めていきました。
ところが、半分くらい食べたあたりからなぜか「あれっ?」と思い始めました。当初は「普通だなー」と思っていた味が、だんだん美味しく感じ始めてきたのです。理由はよくわかりませんが、汁の味が不思議と後を引くような味だと気が付きました。そして、少し軟らかい麺の持つ普通な感じが、不思議な汁の味との相乗効果を生み出して、「美味しさ」を誘導しているのではないかと思いました。そして、どんどん美味しくなってあっという間に完食しました。
最初は油断させておいて、後からお客の気持ちを引き付ける恐ろしい作戦だと感じました。
そして、この作戦に見事にはまった僕は、次回福井駅に降りた時、吸い寄せられるように
「今庄そば」を食べることになるだろうと確信を持ってしまいました。
食べ終わった後、地味な店構えが、「油断させておいて作戦で待ってます」と呟いているように感じたからです。
思い直せば、今の時代に自販機が無くておばさんはに注文しなければいけないところから、「今庄そば」の作戦は始まっていたかもしえません。おばさんとのやり取りから主導権はさり気なく「今庄そば」側にいった気がします。そばを食べている時も、おばさんの存在が他の店よりハッキリしていたような印象です。これは僕の気のせいかもしれませんが、そこにも油断させておいて作戦のからくりが仕込まれていたのかもしれません。

天ぷらそば

となりお客さんが注文した「かけそば」を横目で見たら、かつお節が山盛りに上にかかっていました。
これは、名古屋駅ホームにある駅そば屋の「きしめん」を思い出させるものでかなり美味しそうでした。次回はこの「かけそば」を食べてみたいと思いました。もしかしたら、今までの経験したことのないかけそばを体験できるかもしれません。そのような期待を持ってしまうのが「今庄そば」のすごいところだと思います。

福井駅の改札口を出ると、そこにも「今庄そば」の店がありました。当然、ホームの店より大きくて、お客もたくさん入っていました。
このお客の何割かは「油断させておいて作戦」の犠牲者だと思ったら、笑いがこみ上げてきたので
店と反対の方向を見て笑いながら通り過ぎました。
「今庄そば」は楽しい駅そば屋でした。(笑っていたのは僕だけで、他のお客は笑っていませんでしたが)そして、なにか秘密を隠し持っていて、そばの味も含めて不思議な美味しい店でした。

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