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1972年 日産「スカイライン」のCMソング

日産自動車の「スカイライン」という車のコマーシャルを観たのが、たしか小学校高学年のころでした。
欧米系の若い男女が、人のいない高原や海にスカイラインに乗って旅に行くストーリーで、
色調がとにかく明るく、キラキラしていました。
まるで外国映画を観ているかのように美しかったです。
その映像のバックで流れていたのが、今回の「ケンとメリー~愛と風のように~」でした。

唄っていたのは「バズ」(buzz)というデュオグループ

コマーシャルをぼんやりと何回も観ているうちに、テレビの歌番組で聴く歌謡曲と全然違い、
軽やかに唄っていていいなと思っていました。
その当時の我が家の朝は、テレビをつけずにラジオを聞きながら、朝食を食べたり学校へ行く
準備をするというスタイルでした。
ラジオは頻繫に時刻を知らせるので、これなら遅刻しないだろうと親が考えたのです。
そして、当然ラジオはいろいろな歌や音楽を流していて、ヒットしている洋楽も時々聴くことが
できました。
そのためなのかわかりませんが、この「ケンとメリー~愛と風のように~」はその頃の僕には洋楽
と同じような感じに聞こえました。
テレビの歌番組では天地真理南沙織が出演していて、吉田拓郎の「旅の宿」がヒットして
いた時代だっとと思います。

驚きの作曲者の奇跡の一曲

バズ(BUZZ)はボーカルとギターを小出博志、コーラスとピアノを東郷昌和が担当の二人のグループでした。
「ケンとメリー~愛と風のように~」は作詞が山中弘光、作曲が高橋信之と紹介されています。
作詞の山中弘光という人の、他の作品を検索してみましたが出てきませんでした。
もしかしたら関係者の友人で、アマチュアだったかのかもしれません。(個人的な推測です)
作曲の高橋信之という人は当時音楽プロデューサーで、バズ(BUZZ)を結成した人でもあります。
実はこの人はYMOの高橋幸宏の実兄なのです。
東郷昌和と高橋幸宏は中学の同級生で、その後一緒にバンドをやっていて、その繋がりでバズ(BUZZ)結成にいったたらしいです。
高橋信之は現在は高橋幸宏の事務所の社長をしています。

以上見てきたように、この曲の作詞・作曲にバズ(BUZZ)のメンバーはタッチしていません。
作詞者も作曲者も本格的にやっている人では無かったのに、この名曲ができたことは奇跡と
言ってもいいのではないでしょうか。
それにしても、作曲した高橋信之の才能は凄いと思います。
1972年という時代にこの様なメロディーを作曲し、日本語に乗せたのはすごいことだと感心します。
僕はてっきり、メジャーセブン系のコードを2~3か所で使っていると思っていました。
しかし、調べたら実際には一つも使われていませんでした。
メジャーセブン系のコード思わせるくらい、抽象的な言い方ですがメロディーが外へ抜けています。
そして、この曲を引き立たせているのは、やはり小出博志のボーカルだろうと思います。
柔らかい声と力まない唄い方が曲調にピッタリ合っていて、日本語の歌という感じがしません。
それがこの曲を名曲にしたのだと思います。
CMのキャッチコピーは「ケンとメリーの愛のスカイライン」でした。



この曲を使った日産「スカイライン」のCMは1972年から1977年までテレビに流れたようです。
(敬称は略しました)

ケンとメリー ~愛と風のように~
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